家を売ろうとしたら、売れなかった…。なんて経験のある人はいませんか?
他にも、不動産会社に売却の相談をしたら、売却できそうにないからと断られた…なんてこともあるかもしれません。
不動産を売却するということは、高く売りたいという以前に、売れない可能性もあるということを覚えておきましょう。

自宅や所有している不動産が当てはまっていないか確認しよう。
不動産会社が売れないと判断する不動産の特徴とは?
不動産会社は、不動産の仲介手数料で成り立っています。
不動産の仲介手数料は法律で上限が決まっているため、売却する不動産価格が高くないと売上になりません。

売れない不動産の特徴① 道路に接していない土地
道路に接していない土地は、建物が建てられないため需要がありません。
建物が建っていればまだ家として活用することができるので、売却を手伝ってくれるかもしれませんが、道路に接していない更地は活用方法がないので不動産会社は取り扱ってくれないのです。
売れない不動産の特徴② 送電線の真下にある家
送電線の真下は電磁波が強くて白血病の原因になると言われていたことがありました。
因果関係はあいまいですが、このような噂を知っている人は送電線の真下には住まないと思います。
現在でも、送電線の真下にある家は人気がないため、不動産会社も取り扱いにくくなります。
売れない不動産の特徴③ 違法状態にある家
違法状態にあるというのは、
- 市街化調整区域の土地に建ててある家
- 役所の許可なく増築して建ぺい率や容積率が超過している家
などの物件のことです。
違法状態にある家の場合、銀行の住宅ローンが借りられないなどの弊害があり、買い手を探すのが難しくなります。

売れない不動産の特徴④ 人が亡くなった事故物件
最近では、自然死の場合でも家で亡くなることが少なく病院で亡くなるケースが多いため、自殺や殺人事件でなくても人が亡くなっているというだけで買い手を見つけるのは難しくなります。
不動産会社は人が亡くなっている物件を紹介する場合、自然死であったとしても買い手に告知する必要があるため、取り扱いたくない物件と言えます。
売れない不動産の特徴⑤ 買い手から人気が少ない家
買い手を見つけなければ不動産会社は売上にならないため、買い手から人気が少ないと思われる家は取り扱いたくないです。
- 立地:崖地、狭小地、形の悪い土地
- 築年数:古い家
- 利便性:エレベーターの設置されていないマンションの高層階物件
このような家の場合は、買い手を見つけにくいと想定されます。

でも、他にも不動産会社が取り扱ってくれにくい不動産があるんだ。
不動産会社が取り扱ってくれにくい不動産とは?
不動産会社が取り扱ってくれない不動産の中には「売れなさそう」だけでなく「手間がかかりそう」という理由もあります。

権利関係が複雑な不動産
- 借地権付建物・・・地主の許可がなければ建物を売却することはできない
- 家の目の前の道路が私道・・・私道の所有者の許可がないと売りにくい物件だとやっかい
- 建物と土地を複数人で共有所有・・・所有している全員の同意がないと売却できない
- 隣家との境界線があいまい・・・境界でもめているままでは売却できない
このように権利関係が複雑の場合、依頼主がどれだけ不動産を売りたくてもそのままの状態では売却することができません。
すぐに売却できる状態の物件でなければ、不動産会社は手間がかかって取り扱いたくないと判断するのです。
市街地化区域外の農地
市街地化区域外の農地の場合、販売をするために農業委員会の許可が必要になります。
農業委員会に販売の許可をとるための書類作成が面倒なので、不動産会社から嫌厭されます。
また、販売許可だけでなく売主買主ともに農業委員会の審査が必要となり、審査に通らなければ売却も購入もできないということになります。

再建築不可の物件
再建築不可物件というのは、建て替えができない家ということです。
この再建築不可物件を建て替えができるようにするには、役所と交渉しなければなりません。
地方にある不動産
不動産の所有者が都心に住んでいて、不動産自体が地方にある場合、都心の不動産に売却依頼をしても取り扱ってくれる可能性は低くなります。
それは、都心の不動産が地方独自の制限を知らないという理由があります。
地方の土地の場合、木を切ってはいけない、崖地では特定の対策をしなければいけないというような独自の制限があることがありますが、都心にある不動産会社はそれを知りません。
また、地方にある不動産の売却価格が安いケースが多いため、地方までの交通費を支払いたくないという理由もあります。

不動産会社が売りにくい・手間がかかると判断する不動産は取り扱ってくれません。
所有している不動産が当てはまっていないかチェックしておきましょう。